2022年12月04日 京町温泉から川内駅まで走りました

マーカーリスト

写真レポート


京町温泉駅

2022/12/04 08:47:59

京町温泉駅

昨晩は駅の近くの温泉宿に泊まり、ノンビリすることができました。
今日は川内駅まで走ります。



吉松駅

2022/12/04 09:12:46

吉松駅

吉松駅はJR九州の駅で、薩摩線と吉都線が乗り入れています。
吉松駅は1903(明治36)年に、鹿児島線の横川駅(現在の大隅横川駅)から吉松駅までの延伸に伴い開業しました。
現在の鹿児島本線と日豊本線ができるまでは、熊本、宮崎、鹿児島の各方面からの線路が集まる交通の要衝として繁栄を見せていました。
人や物流の中心地ともなって、駅を中心に多くのお店が集まっていたそうです。
吉松機関区があった時は、600人程の職員の方が働いていたそうですが、現在は無人駅です。



吉松駅SL広場

2022/12/04 09:17:36

吉松駅SL広場

吉松駅の駅前広場には、?55形蒸気機関車が静態展示されています。
C55 52号機は1972(昭和47)年から約3年間、肥薩線や吉都線で活躍したのち、1975(昭和50)年に引退しました。
この機関車のデフレクター(煙の向きを上方に変えるために設けられた板)は、「門デフ」が装着されています。
しかも、この機関車だけに採用された、試作タイプだそうです。
機関車の前に、小さめの白い柱が2本建っていますが、人吉駅の構内にあった初代跨線橋の支柱で、国鉄の前身の「鉄道院」の刻印があります。



県道448号

2022/12/04 10:17:46

県道448号

吉松駅から県道448号で伊佐市方向に向かいました。
肥薩線の踏切を渡ると、上り坂が始まりました。
少しキツメの坂が、ここまで続きました。
「鹿児島ロマン街道」は、いろいろなルートがあるようで、鹿児島らしい風光明美な街道を「鹿児島ロマン街道」と認定しているそうです。



曽木の滝

2022/12/04 11:44:06

曽木の滝

九州では筑後川に次ぐ二番目の規模を持つ川内川の上流に曽木の滝があります。
曽木の滝は、幅210m、高さ12mの壮大なスケールを誇り、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。
千畳岩の岩肌を削るように流れ落ちる水流とその轟音は、訪れる人々を釘付けにするほど豪快。
一帯は自然公園となっており、四季の彩りも美しく桜や紅葉の季節には、イベントも開催されます。



曽木の滝

2022/12/04 11:50:37

曽木の滝

1586(天正14)年から翌年にかけて行われた九州平定の帰路に、豊臣秀吉も景観を楽しんだと言われています。
周辺は、川内川流域県立自然公園の指定され、曽木の滝公園として整備されて、遊歩道から雄大な景色を眺めることができます。
春は桜やツツジが、秋はモミジが周辺を彩り、訪れた方の目を楽しませてくれます。
展望所には柳原白蓮が、1957(昭和32)年に曽木の滝を訪れた時に詠んだ歌の歌碑があります。



新曽木大橋

2022/12/04 12:06:02

新曽木大橋

以前は曽木の滝のすぐ上流に、曽木大橋が架かっていました。
1989(平成元)年に日本の滝百選の選定作業が行われた時に、「上流の橋で景観が台無し」とされて選定から漏れてしまいました。
当時の大口市から県に橋の移設要望が出され、下流側に新しい橋を建設することになりました。
新曽木大橋は、2011(平成23)年に開通しました。



曽木発電所遺構

2022/12/04 12:10:47

曽木発電所遺構

曽木の滝の下流に、明治の面影を残している曽木発電所跡があります。
曽木発電所は1909(明治42)年に竣工し、その出力は当時国内でも最大級だったそうです。
1965(昭和40)年に鶴田ダムが完成し、発電所は水没してしまいました。
現在では渇水期の5~9月頃に中世のヨーロッパの居城跡を思わせるレンガ造りの建物が姿が現れます。
その時期以外は大鶴湖の湖底に沈んでしまい、姿を見ることができないそうです。
今年は川の水量が少ないようで、12月でも見ることができました。



権太郎石

2022/12/04 13:06:17

権太郎石

県道404号を川内川に沿って鶴田ダム方向に進みました。
途中から、道幅は狭くなり、大型車は通行禁止に。
何か所か、かなり古そうな橋を渡り、大きな石が沿道に鎮座していました。
この石は、1842(天保13)年に川内川の改修工事の時に、川底から引き上げられたそうです。
碑に権太郎の署名があることから、いつのまにか権太郎石と呼ばれるようになりました。



大鶴湖

2022/12/04 13:21:47

大鶴湖

大鶴湖は、鹿児島県北西部を流れる川内川に建設された鶴田ダムの貯水湖です。
川内川は、熊本県の白髪岳を源流に、宮崎県の西諸県盆地や、曽木の滝から鶴田ダムを経て川内平野から東シナ海に注いでいます。
曽木の滝から鶴田ダムまでの、延長約10㎞にもなる大きな湖です。



鶴田ダム

2022/12/04 13:27:57

鶴田ダム

鶴田ダムは堤高117.5m、堤頂長450mという大規模な重力式コンクリートダムです。
堤高117.5mは重力式ダムでは九州一の高さを誇っています。
流域は年間の平均降雨量が2700mmの多雨地帯で台風、梅雨の豪雨によって出水しやすい場所です。
鶴田ダムは、洪水対策と発電目的を兼ねて建設され、1965(昭和40)年に完成しました。



宮之城駅跡

2022/12/04 14:29:52

宮之城駅跡

宮之城駅は、かつて川内駅と薩摩大口駅を結んでいた、国鉄宮之城線の駅です。
宮之城駅は1926(大正15)年に宮之城線の樋脇-宮之城の延伸に伴い開業しました。
1987(昭和62)年に宮之城線の廃線に伴い廃駅になりました。
跡地には、「宮之城駅鉄道記念館」があり、バス待合所を併設しています。
バス停名は鉄道が廃止された現在でも「宮之城駅」です。



楠元駅跡

2022/12/04 15:47:30

楠元駅跡

楠元駅は国鉄宮之城線の駅で、1924(大正13)年に川内町-樋脇の開業に伴い開業されました。
1987(昭和62)年に宮之城線の廃線に伴い廃駅になりました。
跡地には、旧駅舎や分岐器などが広場に整備されていました。



川内駅

2022/12/04 16:20:16

川内駅

今回の自転車旅のゴールの川内駅に到着しました。
川内駅はJR九州とJR貨物、肥薩おれんじ鉄道の駅です。
川内駅は、1914(大正3)年に鉄道院川内線(後の鹿児島本線)の川内町駅-串木野駅間の開通に伴い、川内町駅として開業しました。
1940(昭和15)に川内駅に改称されました。
2004年に九州新幹線の新八代-鹿児島中央駅間が開業し、川内駅も停車駅になりました。
今日は駅近くのホテルに泊まり、明日、空港連絡バスで鹿児島空港に向かいます。