2011年7月18日 洞爺湖から森まで走りました

マーカーリスト

走行レポート

昨晩は温泉でノンビリすることができました。
宿の隣のコンビニに立ち寄ります。
コンビニがある時に補給したほうがいいと思って。

西山火口を見てきました。
2000年3月に噴火してできた新しい火口です。
下り坂だった国道が上り坂に変わったり、水がたまって池ができたりしていました。
散策路を進むと、めくられてしまったアスファルトがそのままに。
折れた電信柱や壊れた水道管もありました。

火口展望台からは、ポッカリと開いた火口が。
水蒸気があがっている所もあります。
弱くなったと言っても、山はまだ活動しています。
更に進むと、壊れた工場や家を見ることができます。
置き去られた重機も。

人間は自然に対して逆らうことはできないんだと痛感します。
特に東日本大震災があった今年は特にそう感じました。
こんな被害があったのに、亡くなった方は誰一人いなかったそうです。
噴火する数日前から地震が頻発し、近く噴火があるだろうと住民は避難したそうです。
これも住民の防災意識の高さなんでしょうね。

西山火口は町道からも見ることができました。
しかし、近くから見たほうが迫力があるのは間違いありません。
ここから函館本線の踏切までは下りです。

洞爺駅からは国道37号線で豊浦を目指します。 主要国道ですが、洞爺の市街地を外れると車は極端に少なくなります。
道幅も広いですが、大型車が集団で通過する時がありました。
運転手さんも心得ているようで、かなり余裕を持って追い抜いてくれます。

豊浦ICの先で道道608号に入り、途中から礼文華峠へと向かいます。
ところが礼文華峠への道がわかりません。
行き止まりの森林公園まで走り管理人さんに聞くことにしました。
聞くと、先ほど工事していた所からダートに入るようです。
しかし道は酷く、熊も出るようなことを話しています。

結局、道道に戻り礼文華から国道37号線を使いました。
帰ってから調べると確かに道はあるようです。
熊は怖いので複数で走るといいのかもしれません。
押している方が長いかもしれませんが。

礼文華から礼文華トンネルまではダラダラとした上りです。
トンネルには立派は歩道もあるので必要に応じ使うといいです。
トンネルを抜けると普通は下るとのが僕の考えです。
しかし、このトンネルを出てもまだまだダラダラした上りが続きました。

地図を見ると、この先にも静狩峠があるようです。
そう思っていると下り始まりました。
トンネルを越えて内浦湾が見えてくると、下り坂も終了です。

ここからは左手に内浦湾を見ながら走ります。
風が強い日は走りたくないような、防風林も無い道路です。
今日は、ほぼ無風状態ですので、快適に走ることができます。
ただし、景色は全く変わらないと言ってもいいかもしれません。
海岸線から離れ始めると長万部の市街地でした。

長万部の外れで遅い昼食を取りました。
長万部名物のカニ飯です。
僕には量が少なかったですが、美味しかったですよ。
自宅にお土産を送り先に進みます。

長万部からは国道5号線をひたすら南下します。
海側の景色は、ほとんど変わりません。
黙々とペダリングを重ねるだけです。
ほとんど平坦で単調な道でした。

八雲町付近で駒ケ岳が小さく見え隠れします。
今日の宿は駒ヶ岳の麓の森駅前です。
駒ケ岳が段々と大きくなってきます。
単調な道も少しは気を紛らわせることができます。
森町に近づくにつれて車が増えてきます。
一桁代の国道なのに、道幅が狭い所も増えてきました。

究極は森まであと少しの所にある湯の崎トンネルです。
後ろを振り返ると車は途切れなく来ています。
当然大型車も。
ライト良し!テールライト良し!
車が途切れるのを待ってトンネルに突入しました。

トンネル内には歩道は無く、路肩は荒れています。
距離は4~500m位です。
運転手さんは丁寧に抜いてくれるのですが、対向車がある時はヒヤヒヤものでした。
思わず迂回路が無いのかと思った位のトンネルでした。

国道5号線を離れ道道1028号線に入ると森駅まではあと少しです。

コンビニは観光地や大きな駅周辺にはありました。
他の場所にもありましたが、その間の距離を考えると早めの調達をお勧めします。
飲料水の自動販売機は心配ありません。
コンビニ、観光地や駅以外でのトイレは期待できません。

コース
壮瞥温泉-(道2)-洞爺湖温泉-洞爺駅-(R37)-豊浦IC-(道608)-森林公園-(道609)-
礼文華-(R37)-長万部-(R5)-森駅

走行距離 130.4キロ
同行者  なし
天気   晴れ

写真レポート


西山火口散策路

2011/07/18 08:40:33

西山火口散策路

2000年3月に有珠山が20年ぶり噴火しました。
災害の様子をそのまま残しています。
噴火の爪痕を火山学習の教材的役割として生かすために。



西山火口第1展望台

2011/07/18 08:54:13

西山火口第1展望台

噴火による地殻変動によって破裂した水道管がありました。
倒れた電信柱や道路標識や、置き去られた重機も遠くに見ることができます。



西山火口第2展望台

2011/07/18 09:00:28

西山火口第2展望台

地熱帯を過ぎると第2展望台です。
ここからもまだ蒸気を発生させています。



西山火口第2展望台

2011/07/18 09:01:08

西山火口第2展望台

噴火によって被害を受けた製菓工場や民家を見ることができます。
結構、衝撃的でした。
そして人間は自然には逆らえないものだとも。



西山火口

2011/07/18 09:39:33

西山火口

道路からも見ることができます。
噴火の数日前から群発地震が発生したそうです。
噴火が近いということが周知され、住民は避難したそうです。
大きな被害が出ても、亡くなった人はいなかったそうです。



洞爺駅

2011/07/18 09:54:33

洞爺駅

室蘭本線の洞爺湖町を代表する駅です。
洞爺駅は国有鉄道長輪線の虻田駅として、1928年(昭和3年)に開業しました。
1929年(昭和4年)には、洞爺湖畔までの洞爺電気鉄道が開通しています。
洞爺電気鉄道は1941年(昭和16年)に廃止されました。
1962年(昭和37年)に洞爺駅に改称されています。



道の駅とようら

2011/07/18 10:33:51

道の駅とようら

地元の方が作った野菜が販売されていました。
豊浦出身のプロボクサー内藤大助選手の展示コーナーがありました。



文学碑公園

2011/07/18 11:31:31

文学碑公園

豊浦には、史跡や伝説なども数多く残されているそうです。
また、近代文学を代表する歌人や文人も訪れています。
文学碑公園には、歌碑や随筆碑が建てられています。



森林公園

2011/07/18 12:01:01

森林公園

国道37号線を避けて森林公園へ。
礼文華峠を経て国道に出ようとしたんです。
管理人さんに聞くと、廃道と言っていいほど荒れていて、無謀だとのこと。
公園にはキャンプ場やバンガローもありました。



礼文華トンネル

2011/07/18 12:36:11

礼文華トンネル

来た道を引き返し、道道609号線と国道37号線で礼文華トンネルへ向かいました。
全長1,331mの立派なトンネルです。
海側には歩道がありました。



お昼ごはん

2011/07/18 14:18:52

お昼ごはん

少し遅めのお昼です。
今日は長万部名物のカニ飯をいただきます。
戦後間もないころ、内浦湾では大量のカニが水揚げされていました。
「大量に残るカニを茹でで駅で売ったらどうか」というアイデアから、1947年に「煮蟹」を売ったそうです。
カニを丸ごと塩茹でして、新聞紙にくるんだだけの物だったそうです。
それが鉄道を利用する客で大ヒットし、列車の中はカニの香りに包まれたそうです。



黒岩(シュマカムイ)

2011/07/18 15:27:02

黒岩(シュマカムイ)

国道5号線を国縫から南下する途中の黒岩地区にある奇岩です。
黒いゴツゴツした、とがった岩の塊が並んでいます。
海底火山により生成された流紋岩だそうです。



山崎漁港

2011/07/18 15:50:37

山崎漁港

八雲町にある、小さな漁港です。
駒ヶ岳が見えるかと思って寄ったのですが、防波堤が邪魔をして見えませんでした。
釣りを楽しんでいる方もいました。



山越駅

2011/07/18 16:48:07

山越駅

函館本線の駅です。
関所を模した駅舎です。
近くに江戸時代の関所の跡があるからのようです。



駒ケ岳

2011/07/18 17:11:47

駒ケ岳

内浦湾越しに駒ケ岳が見えてきました。
ゴールの森は駒ヶ岳の麓です。



蛯谷漁港

2011/07/18 17:47:52

蛯谷漁港

石谷漁港とも呼ばれているそうです。
駒ケ岳がかなり大きくなってきました。
駒ケ岳の撮影ポイントでもあるようです。
釣りを楽しんでいる方が多くいました。



森駅

2011/07/18 18:14:43

森駅

本日のゴールは森駅前のホテルです。
駅前と言っても寂しい駅前ですが。