2011年6月11日 竜飛岬から浅虫温泉まで走りました

マーカーリスト

走行レポート

昨晩のホテルは、青函トンネルの真上にあるんです。
流石に「ゴーー!」という音や、揺れは全く無いですが。
まずは竜飛岬に向かいます。
ホテルから下りきった所に、石川さゆりの津軽海峡冬景色歌謡碑がありました。
歌詞の2番に「ごらん、あれは竜飛岬北のはずれとぉ~」とあります。
ちなみに、僕はまだ歌えそうです。

階段国道を通過して、灯台に向けての上り坂を進みます。
竜飛岬は所々は見通せるのですが、霧もかかっている所もありました。
北海道は残念ながら見ることはできませんでした。
風があるので霧の移動も早いようです。

竜飛岬で少しノンビリして、階段国道に向かいます。
案内もあり間違えることも無いと思います。
でも、看板が無いとただの階段ですね。
ちゃんと立派な国道ですよ。
舗装もされて、片側一車線(?)の、それも階段。
自転車は幅が狭いですが押して歩くスペースがありました。

反対側から階段国道を目指す時は注意が必要かも。
ボケーっと走っていると、通過してしまうかも。
正直、民家に入っていくんじゃないのかと思ったほどです。
オレンジ色の線が書いてあるので、それに従って進むといいと思います。
案内の看板もあります。

階段国道からは国道339号線で旧三厩村を目指します。
階段国道からすぐの所に、旧奥谷旅館がありました。
現在は観光案内所「竜飛館」になっていますが、中の見学ができます。
太宰治が小説「津軽」で訪れて、N君と酒を飲み交わした旅館です。
当時を偲んで、宴席が再現されていました。

所々道幅は狭いのですが、車の量は少なく快適に進むことができます。
また、アップダウンもほとんど無く、左手には陸奥湾を見て走ることができます。
三厩駅の手前に義経海浜公園がありました。
歴史が好きな方は疑問に思うんでしょうが、僕は義経が来たのかなと思ったくらいでした。
歴史上では義経は平泉で自害しています。
が、ここでは義経は生き延びて蝦夷を目指したとありました。

三厩からは280号線の松前街道を進みます。
青森県なのに何で松前なのと思う方に。
三厩港は松前藩の大名が江戸に向かう時に使う港だったそうです。
街道脇には松並木も見ることもできます。

鋳釜崎では奇岩を楽しみ、高野崎では磯に下りて休憩していました。
ほとんど平坦なので、予想以上に先に進むことができます。
案内板があると止まって確認することができるほど余裕がありました。
平舘灯台は100年以上も前から海峡を航行する船舶を見守っていた歴史の証人なんですね。

蓬田駅の先で国道より一本海側を走る道があるのに気が付きました。
当然道は狭いのですが、車の通行は皆無と言っていいほど。
時々、散歩する人がいるくらいです。
何箇所か漁師小屋がありました。
小屋の中に船も入れちゃうんですね。
ホタテの貝殻も多くころがっていました。
貝の破片でパンクしたら大変ですので、注意して走っていました。

青森フェリーターミナル近くで一般の道に出ましたが、結構な距離を脇道で走りました。
休憩所みたいな所はありませんが、防波堤に寝転んで休むこともできました。
車が走っていないって言うのがいいですね。
もし、このコースを走るのでしたら、国道より脇道をお勧めします。
海がすぐ横ですし。

青森ベイブリッジは歩道も整備されていていました。
横浜のベイブリッジは自転車では走れませんが、青森のベイブリッジは人に優しいようです。
車はかなりのスピードで走っていますので、歩道を走ることいいです。
歩道も幅広く、歩行者に迷惑をかけずに走ることができます。

一度、青森駅に立ち寄り、お土産を自宅に送りました。
浅虫温泉には国道4号線を走るのが速いと思います。
しかし、車の量を考えて合浦公園から県道259号線を走ることにしました。
合浦公園は自転車で公園内を突っ切ることができます。

途中からは青い森鉄道の線路に近づいたりしながら走ります。
まだ東北本線だった時に友人と写真を撮りに来たよなと思いながら走っていました。
ゴールの浅虫温泉駅には17時を少し回った頃に到着しました。
今日のホテルも温泉です。
ゆっくりして疲れを取ることにしましょう。

このコースでは、コンビニは青森市内には多くありましたが、他はほとんどありません。
飲料水の自動販売機は心配はありません。
トイレは観光スポットにある程度です。

コース
竜飛岬-(R339)-三厩-(R280)-蟹田-(R280)-蓬田駅-青森港-青森駅
-造道-(県259)-浅虫温泉

走行距離 101.0キロ
同行者  なし
天気   晴れ

写真レポート


竜飛埼温泉ホテル

2011/06/11 08:30:37

竜飛埼温泉ホテル

お世話になったホテルです。
津軽半島最北端の温泉です。
ホテルの真下を青函トンネルが通っています。



津軽海峡冬景色歌謡碑

2011/06/11 08:33:12

津軽海峡冬景色歌謡碑

1977年の石川さゆりのヒット曲です。
歌謡碑の前立つとメロディーが流れてきます。
「ごらん あれが北のはずれ 竜飛岬とぉ~」って。



龍飛埼灯台

2011/06/11 08:40:47

龍飛埼灯台

津軽海峡を行き交う船の安全を見守っています。
日本の灯台50選にも選ばれています。
海と陸地の温度差があるので、霧が多く発生する場所だそうです。



階段国道

2011/06/11 08:35:17

階段国道

国道399号線の名所(迷所?)「階段国道」です。
昭和49年に国道に指定されました。
当時は、坂道の途中に中学校が、坂道の上に小学校があったそうです。



階段国道

2011/06/11 09:12:02

階段国道

幅は狭いですが、自転車でも通れるようになっています。
でも、途中でその通路も反対側になったりします。
狭い場所での自転車の転回には注意しましょう。



階段国道

2011/06/11 09:21:32

階段国道

港側の入口です。
案内が無いと、民家に入ってしまうのではと思ってしまいます。
オレンジ色の線に沿って進めば、間違いありません。
全長は388.2m、階段は362段で標高差は約70mあるそうです。



旧奥谷旅館(竜飛館)

2011/06/11 09:25:52

旧奥谷旅館(竜飛館)

太宰治の小説「津軽」で出てくる旅館です。
中村貞次郎(通称N君)とお酒を酌み交わしたと言われています。
実際に館の中には当時の宴席が再現されています。
どんな会話をしていたんでしょうか。
耳を澄ませば聞こえてきそうでした。



厩石

2011/06/11 10:13:52

厩石

源頼朝に追われ、奥州平泉で自刃したといわれる義経。
これが歴史上の通説です。
しかし、義経は生きていて、蝦夷を目指すためにこの地に来たと言われています。
荒れ狂う海を穏やかにするために、奇岩の上で祈ります。
すると翁が現れ、「龍馬に乗って海を渡れ」と言って消えます。
この龍馬に乗って蝦夷に渡ったと伝えられています。



鋳釜崎

2011/06/11 11:17:57

鋳釜崎

ローソク岩・犬岩などの奇岩が連続しています。
キャンプもできるようです。
釣りの絶好のスポットとして知られています。



高野崎

2011/06/11 11:43:22

高野崎

奇岩、怪岩がいたるところに突きだす景勝地です。
先端には赤と白の灯台がありました。
小さな橋があり、渡れば磯遊びが楽しめそうです。



平舘灯台

2011/06/11 12:21:27

平舘灯台

明治32年(1899)に初点灯た西洋式灯台です。
目の前の平舘海峡を航行する船舶を100年以上見守ってきました。
江戸時代に松前藩の大名が江戸へ向かった、松前街道の松並木があります。
外国船の侵入を守った平舘台場跡もあります。



蟹田港

2011/06/11 13:45:17

蟹田港

下北半島の脇野沢まで結ぶフェリーが入港していました。
近くには観覧山公園があり、陸奥湾や青森市内を一望することができます。



青森港フェリーターミナル

2011/06/11 15:39:57

青森港フェリーターミナル

青森駅からかなり離れている所にありました。
車だとすぐなのかもしれませんが。
1日8往復で函館港との間を3時間40分で結んでいます。



青森ベイブリッジ

2011/06/11 15:47:27

青森ベイブリッジ

長さは1219mあり、青森県では八戸大橋に次いで2番目の長さです。
平成4(1992)年7月に2車線で暫定供用開始されました。
現在は片側2車線の全線4車線で供用されています。
青森のベイブリッジは自転車も通れます。
でも車のスピードは速いですから歩道を走った方がいいかも。



青森駅

2011/06/11 16:10:27

青森駅

北海道に行く時は、青函連絡船に向かって桟橋を競争のように走って渡っていました。
青函連絡船が無くなって、もうすぐ四半世紀になります。
昭和63(1988)年のことです。
自転車で青森駅に来たのは2回目です。
前回は八甲田や十和田湖に行ってきました。



浅虫温泉駅

2011/06/11 17:07:39

浅虫温泉駅

青い森鉄の駅です。
東北新幹線が全線開通するまではJR東北本線の駅でした。
国鉄時代は多くの夜行列車も停車していました。
浅虫温泉は「東北の熱海」「青森の奥座敷」とも呼ばれています。